滝谷第4尾根(2007年9月22〜24日) by石原

山行報告のページ スレッドNo.2

No.10 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 07:46

大阪の大先輩、北斗岳友会の小玉さん(以下文中敬称略)と、久々にザイルを組むことになった。行先は滝谷第4尾根。10年ほど前にゴールデンウィークに同じメンバーで行ったことがある。その時はすいすいと抜けた記憶しかなく、詳細は闇のかなたへと消えている。小玉によると、5月に2回、無雪期にも2回行っているが今回は意外にてこづった。現在地の確認に自信が持てないでいたとのこと。

No.11 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 07:59

IMGP1661_0.jpg ←大きな雪渓が残っている。

<1日目>

新穂高の奥の駐車場は30分まで無料、30分から6時間まで500円、以後6時間ごとに500円とある。1日2000円、3日停めると6000円の勘定だ。小玉が新穂高温泉のバスターミナルの100m手前に無料駐車場があるからそこに止めろという。朝6時過ぎだというのに、200台停められるという駐車場はすでに隙間まで車がいっぱい。それでも隙間をみつけて無理やりなんとか車を停めることができた。三連休は要注意だ。

出発は7時15分。

林道の途中白出小屋がなくなっていると小玉が騒いでいる。まさかと思ったが確かに小屋はない。小玉、さらにアイゼンを持ってきたかと問いかける。インターネットで調べたら、雪渓がまだ大分残っているとのこと。石原はもちろん持ってきていない。

10時前に滝谷出合に到着。1時間ほど滝谷を遡行すると、正面に大きな滝が出てくる。雄滝だ。滝の左側に2本ルンゼがあり、そこもかなり水が落ちてくる。ルートがよくわからないまま、その2本のルンゼに囲まれた壁を、小玉、登り始める。安定したところでビレイ。少々傾斜が強いので、荷揚げすることにして石原空荷で登ると水平の踏み跡に出た。どうやらはるか手前から登るのが正しいようだ。潅木でビレイし、荷揚げを行うが荷物は草付に引っかかってなかなかあがってこない。ほとんど小玉が持ち上げた。そのまま小玉リードし、途中迷いつつぬれた細いバンドを無理にトラバースを試み行き詰って戻ったり悪戦。やっと正規ルートのバンドをそのままコンテで雄滝の上に出た。ロープを解いたのが13時過ぎ。越えるのに23時間もかかってしまった。

No.12 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 08:02

IMGP1668_0.jpg ←滑滝の左岸を登る

しばらく行くと大きな雪渓がある。小玉アルミのアイゼンを装着し、ロープをつけて登り始める。アイゼンのない石原は結構怖いが、表面は凸凹しており、かつ、枯れ草などが付着していて滑りにくいところを選んで歩くと滑落しそうな傾斜でもない。雪渓の先端は、シュルンドになっていてとても飛び降りることはできない。ちょっと戻って右岸から飛び降りる。程なく、滑滝が現れる。14時。ロープを出し滝の右岸を登る。滑滝は全部で3ピッチ最初の2ピッチは滝芯に近いゆるいスラブをフリクションで、3ピッチ目は少し立っておりそのうえきわめてもろく慎重になる。その後ロープを出したりしまったりを繰り返す。途中ワンポイントでA1が出てくる。

No.13 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 08:03

IMGP1673_0.jpg ←再び大きな雪渓

滑滝を過ぎると、再び大きな雪渓が出てくる。これを遡行すると、左右からルンゼが落ちてくる出合で雪渓が切れている。C沢に近いと思われる右岸にスノーブリッジがあるのだが薄すぎてとても体重をかける気にはなれず迷った末、右端から飛び降り、上の雪渓をトラバースしてC沢と思しきルンゼに入る。たぶん、左岸の尾根が4尾根と思われ、暗くなる寸前の18時過ぎにその尾根に上って、狭い草付でテントを張る。無理やりテントを張ろうとして2本あるポールのうち1本が折れてしまった。ポールは一本だけ通し、テントをツエルトのようにして中にもぐりこむ。ここはどこだろうと言いながら、安定しない狭い草つきで、寒くはなかったが寝苦しい夜をすごした。

No.14 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 08:07

IMGP1694_0.jpg ←Aカンテ取付きから見下ろす

<二日目>

5時過ぎ起床。朝食を済ませ、テントをたたむと、目の前にかなり大きな壁がある。離れて見ると何とか登れそうなので、石原取付こうとするが、近寄って見ると、上の方に残置ピンが2本見えるものの、他はなにもなく、かなりハードだ。やむなく尾根の左側に懸垂で下りる。そのままルンゼを遡行すると、右の尾根上に何人か人が見える。小玉声をかけると、そこがスノーコルだと言う。やはり間違っていなかったのだ。しかし、そのパーティはかなりの人数であり、スノーコルに上ると最後尾に着くのは明らかだったので、少し上部から登ることにした。ところがすでに先行頭のパーティは先を行っており、我々は、1番目と2番目の間に割り込む形となった。傾斜の強い壁の取付きで先頭パーティに追いついたが、次のパーティがすぐに追いついてきた。これが8時15分。かれらは同じグループだったのだ。なんとなく、気まずい感じがして、お先にどうぞと言ってしまった。これは後でかなり後悔することとなる。その3パーティが過ぎるのを待って登り始めたのはなんと10時であった。

No.15 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 08:09

IMGP1709_0.jpg ←Dカンテの核心部

彼らは先行パーティが2名、2番目が3人、3番目が二人のパーティだったが、最後の二人パーティが間の3人パーティよりも遅い。それを後からのんびり追いかけることになる。ルートそのものは3、4級程度の易しいところばかりなのに、なかなか進まない。1ピッチ登ってはしばらく休み、先行パーティが動き出すのを待って、また登る。まあのんびり行くしかないか。今回の山行はこのような事態についての忍耐力も養うのが目的の一つだ。

ツルムの手前で、ピナクルの先に幅1m深さ10mほどのギャップがあり、先行の2パーティは跨いで超えられない。そこを懸垂で降りるのであるが、(ルート解説によるとピナクルを登らず迂回するようでもあるが)われわれも同様にしたためさらに時間がかかる。この時、小雨が降ってきたので合羽を着たがすぐに止む。結局登攀終了は、16時を過ぎてしまった。登山体系では3時間となっている。いくら遅くても通常4時間で登れるだろう。

縦走路に出てからは早い。50分程度で白出のコルに到着。穂高岳山荘は大勢の登山客でごった返し、天場はいっぱいなので、山荘の脇の通路に、小屋に凭れるようにテントを建てる。折れたポールは補修材でなんとか繋ないだ。

No.16 by 石原(admin) [121.93.57.105] 2007/10/13 (Sat) 08:10

<三日目>

朝4時には騒がしくなる。4時半まで寝ようとするが、寝てられないので、しぶしぶ起きる。撤収後、5時40分出発。猛スピードで降りる。白出沢から右岸の登山道に入るところで分岐に気づかずそのまま滝の方に降りている人が何人かいた。(危ない話だが我々より先行したパーティーはほぼ全部と思われる。)彼等から声をかけられ、小玉、こちらが正しいと指導する。あそこはなんらかの道標が必要なのではないか。

87時50分に右股林道に出る。白出小屋はやはり撤去されていた。のんびり林道を歩き、駐車場に帰着したのは9時50分であった。

以上

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